米LPGAの来シーズン(2024年)の試合に出場できるツアーカードを獲得するQシリーズ(資格取得テスト)ファイナルの開催方式が変更となった。
昨年までのQシリーズファイナルは、4ラウンドの試合を2つのゴルフコースで2週連続しておこない、合計8ラウンドのストローク数で順位を決め、上位者に対してツアーカードが与えられていた。
昨年のファイナルでは勝みなみが5位、西村優菜24位タイに入ってツアーカードを獲得し、今週アリゾナ州で開催される「ドライブオン選手権」から、ふたりは本格的に米LPGAツアーに挑戦する。
今年のQシリーズファイナルから、ラウンド数が8ラウンドから6ラウンドとなり、1つのコースで6日間連続してプレーするかたちに変更になった。ことしはアラバマ州のマグノリア グローブ ゴルフコースで、11月30日から12月5日まで開催される。
ラウンド数が多ければ多いほど、各選手の実力を正しく映し出すことができるし、2つのコースで競技することで、選手とコースの向き不向きの問題が解消される。しかし、これまでプレーしてきた選手たちの意見を聞いたり試合結果を分析した結果、6ラウンドに減らしても問題はないと米LPGAは判断したようだ。
これまで米LPGAは、2つのコースでコースセッティングをする必要があったので、その分費用が余計にかかっていたはずだ。また、出場する選手としてもコース間を移動する手間が省け、拘束される日数も少なくなるので、どちらにとっても好ましい変更かもしれない。
日本女子ツアーでプレーする選手は、日本国内で実績をあげれば世界ランキングがどんどんあがる。昨シーズン5勝をあげた山下美夢有は、現在世界ランキングが25位の位置にいる。ことしの11月30日から開催されるQシリーズファイナルには、その時点で世界ランキングが75位以内であれば出場資格がある。
世界男子ゴルフランキングの算出方法の変更によって、日本男子ツアーは米PGAツアーとは完全に切り離されてしまった。しかし、日本女子ツアーは米LPGAと直結しているので、国内ツアーで頑張れば、可能性は大きくひろがっていく。