「オーガスタ ナショナル女子アマ」は2日間の予選ラウンドが終わり、最終ラウンドはいよいよ夢の舞台「オーガスタナショナルGC」にところを移しておこなわれる。現地時間4月1日の最終日を前に、31日はオーガスタナショナルで、各選手が練習ラウンドをおこなった。
昨年のこの大会を16歳で優勝したレフティーのアメリカ人アナ デイビスは、連覇を目指し今回の大会に臨んだが、残念ながら予選通過することができなかった。しかし、予選落ちをした理由が4打のペナルティーを科せられたためで、これがなければ予選通過を果しており、残念な結果となってしまった。
デイビスは、大会初日しょっぱなの1番ホールで4打罰を科せられてしまった。コースは前日までに100ミリを超える雨が降りぬかるんでいたため、フェアウェーにあるボールに対しては、拾い上げて拭いて置き直すことができるルール(プリファード ライ)が適用されていた。
1番ホール(パー4、385ヤード)で、デイビスの打ったティーショットはラフにつかまり、そこから打ったボールもグリーン手前のラフに入った。デイビスはティーショットのボールとセカンドショットのボールを打つ前に、拾って拭いて置き直してしまった。
デイビスは、自分のキャディーをつとめる男性にティーショットを打つ前に、プリファードライが適用されることを確認してプレーを始めている。しかし、デイビスの理解はこれがスルーザグリーンで適用されるというもので、キャディーも同じように理解していた。
なので、デイビスはラフに打ったボールを当然のように2回も拾い置き直してプレーをした。しかし、大会主催者は、プリファードライが適用されるのはフェアウェーにあるボールに限られると事前に文書で選手に知らせていたので、デイビスは4打罰を受けてしまった。
プリファードライが適用されるのは、ふつうフェアウェーにあるボールに限られるのだが、アメリカでは、ジュニアの大会やアマチュアの大会や、時にはプロのミニツアーでさえもスルーザグリーンに適用されることがあるのだそうだ。そのため、デイビスもキャディーもじぶんたちの経験からくる思い込みでプレーをし、ペナルティーを受けることになってしまった。
試合後、デイビスは「ただ残念だ。」としかコメントをしていない。しかし、彼女は歴代優勝者として来年もまたこの場に戻ってくることができる。その時はぜひ雪辱を果たすことを願いたい。
なお、最終日は悪天候が予想されるため、スタート時間を早めて試合が始まると発表されている。