マスターズ ジョンラウム優勝

今年最初のメジャー大会「マスターズ」は、スペインのジョン ラウム(28歳)がブルックスケプカ(32歳)を最後にふり切って優勝し、2021年の「全米オープン」に次いでメジャータイトル2つめを手にした。

Golfweekのサイトより

初日、2日目と首位に立ち最終日も優勝争いを演じたケプカはLIVゴルフに移籍した選手。もし彼が優勝すれば、LIVゴルフと米PGAツアーの勢力関係が大きくかわる可能性があったが、ジョンラウムが踏ん張りをみせた。

ラウムはこの優勝で、世界ランキング3位からまた1位の座に返り咲くことになる。1位でディフェンディング チャンピオンだったスコッティー シェフラーは首位と8打差の10位タイに終わった。また、2位だったローリー マキロイは予選落ちを喫した。

ブルックス ケプカの優勝はなかったものの、フィル ミケルソンも同じく2位に入り、パトリック リードも4位タイに入った。ふたりともLIVゴルフ移籍組であるが、かつてこの大会で優勝したことのある歴代チャンピオンである。

LIVゴルフが開催する試合では、現在世界ランキング算出ポイントが付与されておらず、ケプカもリードもランキング順位を徐々に落とすだけで上げることはできなかったが、メジャー大会ではポイントが与えられるため、今回の成績でケプカは39位に、リードは45位とランキング50位以内に戻ってきた。

LIVゴルフの選手が優勝した場合ほどのインパクトはないが、メジャー大会で2位に入る選手、4位にはいる選手を除外したかたちで算出されている現在の世界ランキングシステムは、本当に正しくひとりひとりの選手の実力を反映しているといっていいのだろうか?

今後この問題が議論されるようになるかもしれない。