米PGAツアーのポストシーズンについて

現在おこなわれている米PGAツアーのレギュラーシーズンは、8月3日から始まる「ウィンダム選手権」で終了し、その後プレーオフが3試合予定され、第3戦「ツアー選手権」をもってフィナーレとなる。

米PGAツアーは12日、レギュラーシーズン終了後の日程と詳細を発表した。シーズンを通してポイントを競うフェデックスカップポイントの上位70名のみが、プレーオフに進出できる。去年までは125名だったので非常に狭き門となり、この70名には来季のツアーカードが与えられる。

プレーオフ第1戦の結果、上位60名のみが第2戦に進むことができ、この60名の選手には来シーズンに予定されている「指定大会」への出場権が与えられる。この指定大会では、出場者数がこれまでの150名前後から大幅に減らされる。しかし、予選カットがなくなってすべての選手が賞金を手にすることができる。また、大会賞金総額も大幅に増額されることが決まっている。

これまで米PGAツアーは選手層の裾野が広いものであった。そして広く門戸を開放し、世界中の若者がチャンスを生かしてツアーメンバーになることができた。生活の保障はまったくないが、トーナメントで上位入賞や優勝すれば、多額の賞金を稼ぐことができ、さらにツアーカードを維持することができた。しかし、来季以降は中堅プレーヤー以下の選手を切り捨てて、トッププレーヤーのみを優遇し、報酬を厚くする体制にかわっていく。