マット フィッツパトリックの弟

先週の日本女子ツアー「バンテリン レディースオープン」では岩井明愛(いわいあきえ、20歳)がツアー初優勝を決めた。昨シーズン2週連続優勝を果したふたごの妹岩井千怜(ちさと)に次いでの優勝で、ふたごのツアー優勝は初めてのことだそうだ。

米LPGAにも、ふたごではないが、すごいゴルファー姉妹がいる。現在世界ランキング2位のネリー コーダ(24歳)と同27位のジェシカ コーダ(30歳)のふたり。ネリーのほうは米LPGAツアー通算8勝し、2021年の「全米女子プロ選手権」で初のメジャータイトルを獲得し、東京オリンピックでは金メダルを手にした。姉のジェシカはLPGA通算6勝をあげ、昨年のメジャー大会「シェブロン選手権(旧ANAインスピレーション)」では2位に入っている。

兄弟プロゴルファーつながりで言うと、先週の米PGAツアー「RBCヘリテージ」で優勝したマット フィッツパトリック(28歳)には、4歳違いの弟アレックス(24歳)がいる。アレックスは昨年プロに転向したばかりで、カナダツアーやDPワールドツアーの試合でプレーした。

そんな弟にマット フィッツパトリックは最高のチャンスを与えようとしている。米PGAツアーは今週「チューリッヒ クラシック」がルイジアナ州で開催される。この大会は男子プロが2人一組となって競うチーム戦の大会で、マットは弟アレックスと組んでエントリーしている。

個人戦ではない試合形式だが、優勝したふたりには優勝賞金とともに2年間のツアーカードが与えられるので、もしこのふたりが優勝すれば、来週からアレックスには米PGAツアーで2年間プレーすることが保証される。

この大会にはこれまでも、ブルックス ケプカが弟のチェースと組んで出場したことがある。また、昨年の優勝者は、パトリック キャントレーとエグザンダー シャフレの2人組。「マスターズ」を勝ったジョン ラウムは、2019年にライアン パーマーと組んで優勝。昨年の「全英オープン」チャンピオンのキャメロン スミスは、2度も勝っている(2017年と21年)

ことしはどんなチームが優勝するか、注目である。