ライダーカップに LIV選手出場可能?

2年に1度、欧州出身の男子プロとアメリカ出身の男子プロがチームを組んで戦う「ライダーカップ」が、今年の9月末にイタリアのローマで開催される。主催するのはPGAアメリカとライダーカップヨーロッパという2つの団体である。

昨年LIVゴルフに移ったダスティン ジョンソンやブルックス ケプカらは、もう「ライダーカップ」には出場できないものだと思われていたが、アメリカ側の主催者PGAアメリカが最近コメントを発表した。

「PGAアメリカの規定によると、ライダーカップにアメリカチームの一員として出場するためには、PGAアメリカの会員である必要がある。会員には資格保持猶予期間が認められており、LIVゴルフに移籍した選手たちも2024年6月まではPGAアメリカの会員であり続ける。なので、9月に開催されるライダーカップに条件を満たせば出場することは可能である。」と。

ライダーカップのメンバーに選出されるためには、ライダーカップ資格ランキングというものがあって、その上位6名の中に入れば自動的に選出される。残る6名については、アメリカチームのキャプテンに決まっているザック ジョンソンに認めてもらい、キャプテン推薦を得なくてはならない。

LIVの試合は、ライダーカップ資格ランキングの対象とはなっていないので、対象となる残る3つのメジャー大会で上位に入ってランキングをあげるか、キャプテン推薦を得る必要がある。仮にLIVゴルフの選手がメジャー大会で優勝すれば、資格ランキング上の獲得ポイントが大きいので、間違いなくライダーカップのメンバーになることができる。

ことし開催されるメジャー大会は4つともすべて、出場資格を有するLIVゴルフ選手の出場を認めた。そして、「マスターズ」では、LIVゴルフのブルックス ケプカとフィル ミケルソンのふたりが、ジョンラウムに次ぐ2位に入った。

今回のコメントで、PGAアメリカは「ライダーカップ」をLIVゴルフに移籍したアメリカ人に対してもオープンであることを明確にした。あとは、実力で出場資格を獲得してくださいと。

これで、LIVゴルフに移籍したアメリカ人選手のメジャーにかける思いが、ますます大きくなっていきそうだ。