どっちが勝つかトーナメント 結果

日本ツアーとDPワールドツアー(旧欧州ツアー)の共催試合「ISPS HANDA 欧州 日本どっちが勝つかトーナメント」は、オーストラリアのルーカス ハバート(27歳)がプレーオフで、アーロン コッカリルを破り、DPワールドツアー3勝目をあげた。

大会名にある「欧州と日本 どっちが勝つか?」は、やっぱり欧州だった。最終日を首位から2打差と、追い上げるには絶好の位置からスタートして、初優勝をねらった金谷と星野はスコアをのばすことができず、金谷は12位タイ、星野は23位タイに終わった。

新聞報道には、もしどちらかが優勝すれば、DPワールドツアーでの優勝は松山英樹に次いで3人めとなるはずだったという記載があった。はて? 米PGAツアーでプレーしている松山が、欧州ツアー(現DPワールドツアー)でこれまでに優勝したことがあっただろうかと疑問に思われた方もいらっしゃると思う。

これまでこのブログでは何度も、「欧州ツアーで優勝したことがある日本人は青木功だけで、青木は1983年のパナソニック ヨーロッパオープンで優勝した」と書いてきた。

2023年4月19日 | 海外ゴルフ最新情報 (worldgolfinformation.com)

確認してみると、松山は2016年中国で開催された「WGC HSBC選手権」、2017年オハイオ州で開催された「WGCブリジストン招待」で優勝している。そして、2021年の「マスターズ」でも優勝している。

この3つの大会は、米PGAツアーと欧州ツアー(現DPワールドツアー)の共催試合となっているため、1勝をあげるとそれは記録上、米PGAツアーで1勝、欧州ツアーで1勝となる。昔「一粒で2度おいしい」というお菓子のCMがあったが、まさにそれで1勝が2つのところにカウントされて、記録上あたかも2勝あげたようになってしまう。

なので、松山は青木のあとに続いて欧州ツアーですでに3勝あげていることになり、今度誰か日本人か優勝すれば、それは3人目ということになる。記録のマジックといったところだろうか。