今週の米LPGAは、今季最初のメジャー大会「シェブロン選手権」がテキサス州で開催される。この大会は以前日本の航空会社ANAがタイトルスポンサーとなって、「ANAインスピレーション」としてカリフォルニア州で開催されていた。しかし、昨年よりタイトルスポンサーが石油会社大手のシェブロンにかわり、「シェブロン選手権」として開催され、今年から開催地がテキサス州にあるジャックニクラウス設計のコースに移される。
誰が優勝するのか?ゴルフダイジェスト本社(電子版)が優勝候補者のランキングを発表しているので紹介する。
1.アサヤ ティティカル(20歳、タイ)
2.ネリー コーダ(24歳、米国)
3.ジョージア ホール(27歳、英国)
4.ジンヤン コウ(27歳、韓国)
5.ブルック ヘンダーソン(25歳、カナダ)
6.リディア コウ(25歳、ニュージーランド)
7.セリーヌ ブーティエ(29歳、フランス)
8.リリア ブー(25歳、米国)
9.畑岡なさ(24歳、日本)
10.ホージョー キム(27歳、韓国)
優勝候補No1のティティカルは、昨シーズン2勝をあげ、「全米女子プロ選手権」で4位、「全英女子オープン」で7位タイの成績を残している。わずか2週間の間であったが、世界ランキング1位まで昇りつめ、大ブレークした選手である。これまでの過去11試合で10回トップ10に入る安定さがあり、最も注目されている。
2位のネリー コーダは、昨シーズン途中で腕の血管に血栓ができる病気のため休養を余儀なくされたが、回復し11月の大会で勝っている。今シーズンの試合でも上位に入っており、メジャー2勝目が期待される選手である。
3位のジョージアホールは、2018年に「全英女子オープン」に優勝し、米LPGA・欧州ツアーでもそれぞれ1勝を挙げている選手である。世界ランキングは目下10位で、そろそろメジャータイトル2つ目に手が届くのではないかと期待がたかまる。
9位に入った畑岡なさにも期待がかかる。すでに米LPGAツアーで6勝をあげ、メジャー大会では2度もプレーオフで敗れ、涙を飲んでいる。ゴルフの神様がそろそろ微笑んでくれるかもしれない。
笹生優花と渋野日向子は厳しいのではないか? ふたりともLPGAツアーで最初の勝利がメジャー大会であった。しかし、その後ふたりとLPGAツアーのレギュラー大会で優勝していない。メジャー大会に優勝して、また次にメジャー大会に優勝するというのはちょっとあり得ない話だ。まず、ツアーの大会で優勝し足場をしっかり固めてから、メジャー2勝目を狙いにいくというのが、正しいプロセスかと。
「チェブロン選手権」の栄冠を勝ち取るのは、いったい誰になるのか?楽しみである。