テキサス工科大学3年生で、スウェーデン人のラドビグ アバーグ(Ludvig Aberg,23歳)は、このほど米PGAツアーカードを獲得した。
米PGAツアーは昨年、アメリカの大学で活躍する選手の成績をランキング化したPGAツアーUランキングの1位の選手にツアーカードを、2―5位の選手には下部ツアー(コーンフェリーツアー)のツアーカードを与えると発表していて、アバーグはこの制度が適用される初めての選手となった。
これまで、大学でめざましい活躍を残しながらも、うまく米PGAツアー、下部ツアーにあがりきれず、表舞台から消えていく選手がけっこういることが問題となっていた。4日間の試合で結果を出していかなくてはならない短期決戦であることが大きな理由であろう。
この新制度によって、大学で1番活躍した選手は米PGAツアーで、その次の4名の選手は下部ツアーで1年間プレーする機会を与えられることになり、選手はじっくりと腰を据えて、ひとつひとつの試合に取り組んでいくことができるので、こころに余裕も生まれる。それでもし結果が出なかった場合は、本人としてもじゅうぶん納得がいくであろう。
アバーグは、男子大学生NO.1選手に与えられる「ベン ホーガン賞」を昨年と今年2年連続で受賞している。過去に2年連続で受賞したことがあるのは、今年の「マスターズ」で優勝し、現在世界ランキング2位のジョン ラウムだけで、アバーグは逸材中の逸材といっていいかもしれない。
アバーグはすでにスポンサー推薦で今シーズンの米PGAツアーの試合に出場経験があり、3月の「アーノルドパーマー招待」では24位タイの成績をおさめ、この時はトップ選手のエグザンダー シャフレやトミー フリートウッドらの選手よりも上位であがっている。
今後目が離せない選手が、またひとりあらわれた。