「全米プロ選手権」優勝者予想

今週は今季メジャー第2戦「全米プロ選手権」が、ニューヨーク州のオークヒル カントリークラブで開催される。

恒例によって、誰が「ワナメーカー トロフィー」と呼ばれる全米プロの賜杯を手にするのか予想してみたいと思う。まず、「マスターズ」の前にマスターズの優勝者については以下のブログを書いた。

2023年4月4日 | 海外ゴルフ最新情報 (worldgolfinformation.com)

優勝したのはジョン ラウムで、彼は28歳なので、最近の傾向である「20代の選手が断然有利である」はあてはまった。ラウムはマスターズから3週間後の「メキシコオープン」でも2位に入っており、世界ランキング1位のポジションからしても優勝候補としてぜったいにはずせない。

世界ランキング2位のスコッティー シェフラーもはずせない。マスターズこそ10位タイに終わったが、3月の第5のメジャー大会と呼ばれる「プレーヤーズ選手権」も制しているし、先週の大会「バイロンネルソン」でも5位の成績で、好調であることは間違いない。

世界ランキング3位のローリー マキロイは、優勝はむずかしいと考える。1月にDPワールドツアーの大会で優勝しているが、今年になって米ツアーでの優勝はない。「プレーヤーズ選手権」と「マスターズ」でともに予選落ちというのもいただけない。

ランク4位のパトリック キャントレーも優勝には届かないと思う。最近キャディーをかえて環境をかえたが、スロープレーという批判を受けるなかで、最後まで自分のプレーを貫き通せるか。特に決勝ラウンドで批判の急先鋒ブルックスケプカと一緒のグループになったりすると、動揺するのではないかと想像される。

ランク5位のエグザンダー シャフレも優勝はないだろう。今年になって優勝がないし、先週の「ウェルズファーゴ選手権」で2位に入ったとはいえ、優勝したウィンダム クラークとは4打差の開きがあった。

ランク6位のマックス ホーマは、今季2勝をあげツアー通算でも6勝している。そろそろ初のメジャータイトルを手にしてもおかしくない時期にきているが、年齢が32歳である。

ランク7位のマット フィッツパトリック(28歳)は、昨年の「全米オープン」の覇者で、先月の「マスターズ」は10位タイにとどまったが、その次の週の「RBCヘリテージ」ではプレーオフを勝ち切って優勝を果している。優勝はあるかも。

あとは、「マスターズ」で2位タイとなったブルックス ケプカ(33歳)と昨年の「全英オープン」を制したキャメロン スミス。ともにLIV移籍組であるが、十分優勝は狙える。

以上の見立てから、優勝候補はジョン ラウム、スコッティー シェフラー、マット フィッツパトリック、ブルックス ケプカ、キャメロン スミス。ラウムを一押しとしたいが、メジャー連続優勝というのは難易度が非常に高いので、スコッティー シェフラーが今週の「全米プロ選手権」で勝つと予想する。