現在世界ランキング4位のパトリック キャントレー(31歳)は、先月のマスターズで最終ラウンドを、ジョン ラウムとブルックス ケプカがプレーする最終組のひとつ前の組で回った。キャントレーは3オーバーのラウンドでスコアを伸ばすことができず、結局13位タイの成績でおわった。この時は彼が首位と5打差の4位からスタートして優勝争いに加われなかったことよりも、プレーの遅さがメディアに叩かれた。大会後のインタビューでは後ろの組でまわったケプカまでもが、リズムを崩されるとキャントレーのプレーの遅さを批判した。
そのキャントレーが、「チューリッヒ クラシック」のあとでキャディーをかえたことがニュースになっている。新しいキャディーの名はジョー ラカバ。2011年からずっとタイガー ウッズのキャディーをつとめていた男である。
タイガーウッズは先月の「マスターズ」で予選通過はしたものの、自動車事故で負った足の怪我に寒さが影響し、最終ラウンドが始まる直前に棄権した。その後、足首の手術を新たに受けることと、ツアーへの復帰のめどはたっていないことを発表した。そのためタイガーの了解のもと、ラカバはキャントレーのキャディーをつとめることになった。
ラカバは、フレッド カップルズのキャディーを20年以上もつとめ、カップルズが1992年に「マスターズ」優勝したときにもキャディーとして支えた。タイガーのキャディーとなってからも、2019年の「マスターズ」を含めて11勝を挙げ、優勝請負人と呼んでいいレベルのキャディーのひとりである。
カートキタヤマが、今年3月の「アーノルドパーマー招待」で米ツアー初優勝を遂げたのも優勝請負人ティム タッカーと組んでわずか3試合目のことであった。
2023年3月7日 | 海外ゴルフ最新情報 (worldgolfinformation.com)
ラカバと新たにコンビを組むキャントレーは、これまで米ツアーで通算8勝をあげているトップ選手であるが、まだメジャータイトルは手にしていない。ラカバと組むことでメジャー制覇することができるか?
それよりも、キャディーから的確なアドバイスをもらって即断し、プレーのスピードを少しでもアップさせることのほうが、優先順位が高いかもしれない。
以下の動画はキャントレーのスイングを見守るラカバ