全米オープン 日本地区予選

6月15日からカリフォルニア州ロスアンジェルスで始まる、今季メジャー第3戦「全米オープン」の日本地区予選が、22日茨木県で開催された。

本選への出場権が与えられる上位3名に入ったのは、石川遼(31歳)、永野竜太郎(35歳)とタイのダン・チャルングン(31歳)である。

https://www.jgto.org/news/31398

彼らの世界ランキング順位を最新のもので確認すると、石川は257位、永野484位、チャルングン401位である。

「全米オープン」には、全米各地で開催される1次、2次予選を勝ち抜いた選手とともに、世界ランキング60位以内の選手などに出場資格が与えられている。

昨年8月に世界ランキング算出方式が大きく変更され、日本ツアーでいくらがんばっても、仮に年間3勝、4勝したところで、世界ランキングの順位を大きく上げることができなくなった。日本のツアーで実績を積んでランキングを上げ、メジャー大会や米PGAツアーへの足掛かりに、という過去のスタイルがまったく通用しなくなった。

なので、わずか36ホールだけの成績で4大メジャー大会のひとつ「全米オープン」へ出場が可能になるのだから、選手たちにとっては本当にビッグチャンスである。

松山英樹は、先週のメジャー「全米プロ選手権」に世界ランキング24位で臨んで、結果29位タイの成績。ランキングに相応した結果を出している。

星野陸也は世界ランキング128位で出場し62位タイの成績。比嘉一貴は世界ランキング99位で臨んで、予選通過者中最下位の76位だった。

「全米プロ選手権」と「マスターズ」で優勝する難しさは同等である。なので、優勝者が得るランキングポイントはともに100点に設定されている。

ランキング99位の選手が76位、ランキング128位の選手が62位の成績しかあげられない環境のなかで、世界ランキング257位の石川と484位の永野がどれだけの成績が残せるのだろうか?

残念ながら予選通過が非常に非常に厳しいとしか言いようがない。