ローズ ザン プロ転向

今年4月の「オーガスナショナル女子アマ」で、アメリカ・スタンフォード大学2年のローズ ザン(20歳)が優勝したことはブログに書いた。

https://worldgolfinformation.com/2023/04/03/

彼女の勢いはとどまるところを知らず、5月のNCAA選手権(全米大学女子選手権)の個人戦でも優勝を果した。1年生だった昨年もこのタイトルを獲得しており、2年連続で優勝した女性選手はこれまでおらず、ザンが初めての快挙である。

そのザンが、今週のLPGAツアー「ミズホ アメリカズ オープン」にプロに転向し出場する。この大会は今年が第1回目の大会で、タイトルスポンサーのミズホ アメリカズは、日本のみずほファイナンシャルグループ傘下の企業である。また、ミッシェル ウィー ウェストが大会のホストを務める。

ザンは今後プロとしてトーナメントに出場するが、大学を中退するつもりはなく、残り2年間学業を続け、学生としても競技を続けていくようだ。

学生とプロ選手の二足のわらじをはくスタイルは、かつてこの大会のホスト・ウィー ウェストも選択した。彼女はプロとして試合に出場する一方で、大学にも通いスタンフォード大学を卒業した。

ザンは大会前の記者会見でこう話している。「私が成長する過程で、両親やまわりの人は、だだのアスリートやゴルファーとしてではなく、わたしが人間として何をなすべきなのか、そこに大きな期待をよせてくれていた。なので、わたしはひとりの人間としていったい何ができるかというところに立ち返って考えてみなければならないと思う。」

早くプロになって自分の力を試したい。ツアーで活躍し注目されたい。勝ち星を重ねたい。メジャータイトルをとりたい。たくさん賞金を稼ぎたいといった動機でゴルフをするのではなく、レベルの高い人生観、倫理感を胸にゴルフに向き合うザン選手。

将来どんな選手となっていくのか、本当に楽しみだ。