ロスアンゼルス カントリークラブ

今年の第123回「全米オープン」は、高級住宅街ベバリーヒルズにある「ロスアンゼルスカントリークラブ」で開催されている。

ハリウッッドスターや富豪がメンバーに名を連ねるこのコースは、超名門コースとされなかなかメンバーになることができない。また、メンバーが守るべきルールも非常に厳格なものだ。たとえば、スマホでの会話はクラブ内の電話室でのみ許され、コース上やクラブハウス内では許されていない。 

今大会ではコース内に入場できるギャラリーの数が制限されている。通常「全米オープン」は1日に約45000人程度のギャラリーを入れるが、今回はその約半分の22000人に抑えてある。

表向きの理由は、ギャラリーのための駐車場が付近に確保できないから、またコース内の広さが十分ではないからとなっているが、名門クラブの品位を維持することが一番の理由ではなかろうか?

たくさんのギャラリーが、ビール片手に大声で選手に声援を送る。最終日ともなると選手のひとつひとつのプレーに歓声が渦まく。気に入った選手のプレーをスマホに撮影する。ふつのトーナメントでは当たり前のこういったファンの行動が、クラブの運営方針とはそぐわない。

大会後「全米オープン」の時にはこの行為はよかったじゃない、許されていたじゃないという批判から、メンバー同士でこれまで高いレベルで守ってきたマナーを維持することがむずかしくなってもいけない。そんなおもいがあるのかもしれない。