米PGAツアーの「メモリアルトーナメント」では、ノルウェーのビクター ホブランド(25歳)が、そして米LPGAツアーの「ミズホアメリカズ オープン」ではローズ ザン(20歳)がともにプレーオフまでもつれた試合を制して優勝した。
ホブランドについては4月7日付のブログに書いた。
https://worldgolfinformation.com/2023/04/07/
これまで米ツアーで4勝しているとはいえ、すべてがアメリカ国外で開催された試合でトッププロが勢ぞろいした大会ではなく、選手層がうすかった。小さなお山の大将に4回なっただけなので、今年のマスターズで優勝争いをしたときに終盤「強さ」を感じなかったし、「全米プロ選手権」でブルックス ケプカを追ったときも、最後の最後にバンカーショットで致命的なミスを犯し優勝を逃してしまった。
しかし、今回の「メモリアルトーナメント」は格上げ大会に指定されている大会で、トッププロはフル参戦していた。非常に層のあつい大会でホブランドは優勝し、初めて大きいお山の大将になったのだ。本人にとっては大変大きな自信になったことは間違いない。
6月15日から始まる「全米オープン」、来月開催される「全英オープン」で優勝争いに加わってくることは間違いないし、いずれメジャータイトルを必ず手にする選手である。
優勝した翌日は、「全米オープン」の最終予選がおこなわれる日で、ホブランドは出場する大学時代のチームメイトのバッグを担いだ。
ローズ ザンについては6月1日付のブログに書いた
https://worldgolfinformation.com/2023/06/01/
プロ転向後の第一戦めで優勝を果すとは、どんでもない逸材である。この快挙はLPGA史上72年ぶりのことである。彼女は優勝後ただちに米LPGAツアーメンバーとなることを選択した。ザンは今後名門スタンフォード大学の学生を続けながら、プロのトーナメントに出場していくことになるが、今後どんな人生を歩んでいくのか非常に興味深い。