不調のジャスティン トマス

リッキー ファウラー(34歳)は極度の不振からカムバックし、先週の「全米オープン」では最終日に最終組首位タイからスタートし、初となるメジャータイトル獲得をめざした。結果は残念ながら5位タイに終わってしまったが、世界ランキングを45位から35位まで上げてきた。この復活ぶりをみると、2019年の「フェニック スオープン」以来となるツアー優勝も近いかもしれない。

反対に、今回の「全米オープン」で最近の不調を露呈した選手がいる。ジャスティン トマス(30歳)である。昨年の「全米プロ選手権」で優勝し、2つめのメジャータイトルを手にし、ツアー通算15勝を挙げているトッププロである。

トマスは「全米オープン」で予選落ちした。予選カットラインに1打、2打足らなかったというのであれば、トップ選手でもたまにはあることだが、12打も足らず、出場した選手全員の中で最下位から4番目という彼にとっては屈辱的な成績だった。

世界ランキング8位からスタートした2023年は、現在18位までランクを落としている。今年の「マスターズ」でも予選落ちし、ディフェンディングチャンピオンとしてプレーした「全米プロ選手権」では65位タイに沈んでいる。

トマスはこのスランプから抜け出すため今後何か対策をうつのだろうか? 選手は調子が悪くなったとき、コーチをかえることがある。トマスの場合、ジュニア時代からクラブプロであるお父さんから指導をうけているので、コーチをかえることはなさそうだ。

クラブをかえる? と言っても使用しているクラブはメーカーと年間契約を結んでいるだろうから、途中で解約というのはむずかしいかもしれない。

するとキャディーか? トマスのキャディーはジム マッケイというベテランキャディーで、長い間フィル ミケルソンのキャディーをつとめていた。ミケルソンと別れたのち、テレビでオンコースレポーターを数年したあと、トマスのバッグを担いている。

トマスのアクションに注目である。