男子メジャー今季最終戦となる「全英オープン」の予選ラウンド2日間の組み合わせが発表となった。主な組み合わせをみていくと、
世界ランキング1位のスコッティー シェフラー(27歳)は、アダム スコット、トミー フリートウッドと回る。シェフラーは昨年のマスターズを優勝して以降抜群の安定度を見せている。ことしのメジャー大会でもマスターズ10位タイ、全米プロ選手権2位タイ、全米オープン3位の成績をあげ、いつメジャータイトル2つ目を獲得しても不思議はない。
世界ランキング2位のローリー マキロイ(34歳)は、世界ランキング3位のジョン ラウム(28歳)とジャスティン ローズとのラウンドだ。マキロイは先週のスコットランドオープンで優勝し、その勢いを駆って2週連続優勝を狙う。また、今年のコースは彼が2014年に「全英オープン」を優勝したときと同じで相性もいいはず。とはいうものの、なかなか現実はドラマのようにはいかず、2014年以来となるメジャータイトルは厳しいとわたしはみる。
マキロイと同じ組のジョン ラウムは今年のマスターズを優勝して、メジャータイトル2つめを手にした。メジャータイトルを年間2つとれるほど能力が抜き出ているかと言えば、そうとも言えず今回の優勝はむずかしいとみる。
今月初旬の米PGAツアー「ロケット モーゲジクラシック」で、4年半ぶりに優勝を果し、
世界ランキングを22位まであげ、見事に復活したリッキー ファウラー(34歳)は、シェーン ロウリー(36歳)とロバート マッキンタイアーと同じ組となった。
ローリーは2019年の「全英オープン」チャンピオン。マッキンタイアーは昨日のブログに書いたように、「スコットランドオープン」で惜しくも1打差でマキロイに敗れた選手である。まだ米PGAツアーでの優勝がないので、メジャー優勝は厳しいと思うが、いずれメジャータイトルを狙える選手に成長していきそうだ。
最後に誰が優勝するかという予想をおこなっておくと、当ブログとしてはスコッティー シェフラー、ビクター ホブラント(25歳)、トム キムの3名を挙げたい。キムは弱冠21歳ながら、すでに米PGAツアーで2勝の実績があり、先週のスコットランドオープンでも6位タイに入って、リンクスコースへの順応も十分と考えられる。
ホブラントは今年6月米PGAツアーの格上げ大会「メモリアルトーナメント」に優勝した。また昨年のこの大会では4位タイ、今年のマスターズ7位タイ、全米プロ選手権2位タイの実績を残しており、メジャータイトル獲得は時間の問題と思われる。
メジャータイトルを手にするには、20代の選手が断然有利であるという傾向が最近著しい。そこに時々メジャータイトルを含む優勝実績を積んだベテラン選手が割って入るというかたちだ。さて、ことしはどうなるか?じっくりと観戦したい。