今季最終の男子メジャー大会「全英オープン」は、最終日を残すのみとなった。3日目を2位の選手に5打差つけ首位でスタートしたアメリカ人ブライアン ハーマン(36歳)が、2アンダーのプレーで首位を守った。2位の選手との差は変わらず5打である。
ハーマンは米PGAツアーで2勝あげているが、まだメジャータイトルを手にしていない。これまでにニヤミスはあった。2017年の「全米オープン」である。初日4位タイ、2日目に首位タイと順位をあげ、3日目に2位に1打差の単独首位に立った。しかし、最終日パープレーとスコアを伸ばせず、ブルックス ケプカに優勝をさらわれてしまった苦い経験をしている。
ある海外メディアのデータによると、過去40年間のメジャー大会で最終日を2位に5打以上の差をつけて首位でスタートした選手は11名いて、そのうち9人が栄冠を手にしているということなので、かなりハーマンには有利な数字である。
ハーマンに5打離されて単独2位にいるのが、アメリカ人のキャメロン ヤング(26歳)である。メジャー大会で何度か優勝争いを演じたことがあるが、米PGAツアーではまだ勝利がない選手なので、優勝は難しいだろう。
首位に6打差の3位に世界ランキング3位のジョン ラウムが上がってきた。3日目にコースレコードとなる8アンダー、63を出して上位に顔を出してきた。最終日に8アンダーに近いスコアで上がればまだわからないが、2日続けて驚異的なスコアを期待するのは少し無理があるかもしれない。
首位と7打差の4位タイに、このブログで優勝候補のひとりであると推したノルウェー人ビクター ホブランド(26歳)がきている。3日目に5アンダーを出してここまで上がってきた。いずれメジャータイトルをとることは間違いない選手。あす、それを決め切ることができるか、大いに期待したい。