今年もメジャータイトルをとれなかったローリー マキロイ

このブログの表紙絵に(無償で?!)なってもらっているローリー マキロイ(34歳)は、今年もメジャータイトルを手にすることはなかった。

マキロイは2014年7月の「全英オープン」、そして8月の「全米プロ選手権」を連続して優勝し、メジャータイトル数を4としたのち、メジャー大会での優勝がない。先週の「全英オープン」が優勝できない31試合めのメジャーであった。

そうは言うものの、昨年はマスターズ2位タイ、全米プロ8位、全米オープン5位タイ、全英オープン3位の成績。ことしはマスターズでは予選落ちしたが、全米プロ7位タイ、全米オープン2位、全英オープン6位タイと10位入賞を果たし、それまでよりも調子をあげてきていることを証明してみせた。

それでも優勝に今一歩届かないのはなぜか?勝ち切れないのはなぜか?原因として考えられることは、マキロイは去年と今年、試合に100%専念しきれなかったからではないだろうか。

マキロイはメジャー4勝、米PGAツアー24勝という現役の選手としては最高のキャリアをもつ選手のひとりとして、そして人気の高さから発するコメントはメディアに大きく取り上げられてきた。

また、米PGAツアーの選手を引き抜くかたちでLIVゴルフが創設され、昨年6月から新トーナメントがスタートしてからは、米PGAツアーを全面的に擁護する発言を繰り返し、LIVゴルフやそのCEOであるグレッグ ノーマンをさかんに非難してきた。まるで米PGAツアーのスポークスマンであるかののように。このコース外の活動に取られる時間と労力のために、試合に集中しているようで、集中しきれていなかったと当ブログではみる。

米PGAツアーとDPワールドツアー(旧欧州ツアー)は、敵対していたLIVゴルフを運営するサウジアラビアの国営ファンドと一緒に新たな組織をつくり、これまで別々に運営してきたトーナメントを統一することになった。

現在の時点ではまだ具体的な内容は明らかにされていないが、今後徐々に明らかになってくるであろう。マキロイが新たに始まるトーナメントのありかたや運営について、これからもこうあるべきだ、ああするべきだといろいろ発言を続けるようであれば、メジャータイトルをとることは難しくなるのではないか?

トーナメントがどんなかたちになろうとも、批判することなくすべてを受け入れ、1選手として試合に出場できることに感謝して、試合にすべてを集中させる。このような態度をもしマキロイが貫くことができれば、メジャー優勝は可能になるのかもしれない。