リッキー ファウラー(34歳)が、米PGAツアー「ロケット モーゲジ クラシック」で、2019年2月の「フェニックス オープン」以来、4年5か月ぶりとなる優勝をきめた。
今シーズンに入ってリッキー ファウラーが調子をあげてきたことは、何度もこのブログで書いてきた。昨年9月の時点では世界ランキングを185位まで落としたが、昨年後半に再びスイングコーチのブッチ ハーモンと組んで、自分のスイングを見直した。
効果は徐々にあらわれ、日本で開催された「ZOZO選手権」では、最終日優勝争いを演じて2位タイとなった。その後の試合でも安定した成績を残し、5月の「ウェルズ ファーゴ選手権」で14位タイに入って、世界ランキングを50位まで戻した。
先月おこなわれた「全米オープン」でも、最終日を首位タイからスタートしメジャー初優勝をねらったが、スコアを伸ばしきれずに5位タイに終わってしまった。
ファウラーは今回「ロケット モーゲジ クラシック」でも最終日首位からスタートしたが、途中で逆転されてしまい、最終18番ホールでバーティーを奪ってコリンモリカワ、アダムハドウィンのふたりに追いついて、プレーオフに持ち込んだ。
プレーオフ1ホール(18番、パー4)め、ファウラーは2打目を3人のなかでは一番ピンに近い11フィートにつけた。パットをしっかり決めてバーディーとし、パーとしたふたりを見事振り切った。ファウラーはこの優勝で、ツアー通算6勝目をあげ、世界ランキングを35位から23位とした。
ファウラーは今から9年前となる2014年に、「マスターズ」5位タイ、「全米オープン」2位タイ、「全英オープン」2位タイ、「全米プロ選手権」3位タイと、4大メジャー大会に限りなく近づいたことがあった。しかし、いま一歩のところで優勝を逃している。
ファンとしては、現在の好調さを維持している間になんとか、メジャータイトルを手にしてほしいと願う。