ジョン ラウムのLIVゴルフへのおもい

今年のマスターズを優勝したスペインのジョン ラウム(28歳)が、ポッドキャストの番組に出演し、男子プロゴルフの将来などについて語った。

その中で、LIVに移籍したフィル ミケルソンや同郷のセルジオ ガルシアとは頻繁に連絡を取り合っているし、メジャー大会の前には練習ラウンドを一緒に回るという。

また、LIVに移籍した選手にはそれなりの理由があっただろうし、自分としてはだだLIVゴルフが取り入れたチームプレー形式や54ホールで勝敗を決めるフォーマットが好きになれなくて移籍はしなかった。

「米PGAツアーとDPワールドツアーが、LIVを財政面でバックアップしているサウジアラビアの国営ファンドと今度一緒につくるツアーについては、大会賞金総額を大きくするだけではなく、もっと選手がプレーしやすい環境を整備することにもお金を使ってほしい。」

「たとえば、ツアー競技会場で選手が利用できるジムを充実させたり、怪我をした選手がもっと復帰しやすい環境を整えたり、会場までチャーター機を飛ばして選手の移動の負担を軽減したりすることにお金をもっと使ってほしい。」

ラウムはひとつ気がかりなことを話している。「LIVゴルフ自体はなくならずに存続するのではないか。なぜかというと、LIVゴルフに移籍した選手に聞いてみても、誰ももどってくる気持ちはないと言っているから。」

確かに一度出て行った選手が残った選手と一緒に、何もなかったかのようにこれまでどおりプレーすることは大変難しいだろう。どうしても残ったほうの選手の立場が強くなってしまいがちだからだ。

新しくつくられるツアーはどんなかたちになるのだろうか? LIVゴルフの選手も納得してプレーできる環境が果たして整うのであろうか?詳細はまだあきらかにされていないが、お互いが相手をののしり合って、激しく対立してきた両者の溝はかなり深い。