パターをかえたマキロイとシェフラー

今週からいよいよ米PGAツアーはプレーオフシリーズが始まる。初戦の「セントジュード選手権」の会場に姿をみせた世界ランキング1位のスコッティ シェフラーと2位のローリー マキロイは、共にいつも使用しているパターから新しいものにかえた。

スコッティ シェフラーは、これまで使用してきたスコッティ キャメロンのニューポートからテイラーメイドのスパイダーXに変更し、ローリー マキロイは、テイラーメイドのスパイダーXからスコッティ キャメロンのファントム X5.5へかえた。

これから始まる3試合でフェデックスカップチャンピオン(年間最優秀選手)が決まるという大事なときに、これまで使ってきたパターをかえるというのは、ふたりとも現状のパッティング力に不満を持っているということである。

今シーズンのふたりのパッティング力をストロークゲインド・パッティングの値でみると、シェフラーはツアー選手中で140位、マキロイは87位と、世界ランキング1位と2位の選手としてまったく満足のいく順位ではない。そこでパッティング力を少しでもアップさせるため、パターを変更したようだ。

パターを変更すると、構えたときパターヘッドのかたちがこれまでと異なるため、少し新鮮な気分がして、ボールがカップに入りやすくなることがある。この効果を狙ったのがマキロイ。

一方、シェフラーはやや理論的な側面からパターをかえたようで、「これまで使ってきたパターは後方に重心があるタイプなのでうまく入らなかった。 新しいパターは重心が前方にあるのでブレードタイプのパターのように打つことができる。そして、上から見たときのヘッドの見た目がよく、ボールに対して構えやすくなった。」と話している。

シェフラーもマキロイも今年はメジャータイトルを手にすることができなかった。現在の世界ランキング上の順位を証明する意味でも、フェデックスカップチャンピオンの座はどうしても欲しいところ。

パターをかえてプレーオフ3戦にのぞむ2人。どちらに軍配が上がるだろうか?