女子ゴルフ今年最後のメジャー大会となる「全英女子オープン」がイギリスでスタートした。
初日4アンダー、68で単独首位に立ったのはアメリカのアリー ユーイング(30歳)。世界ランキング39位の選手だ。ミシシッピ州立大学を卒業して2015年にプロ転向し、下部ツアーを経て現在米LPGAツアーでプレーしている。2020年、21年、22年と3年連続で1勝をあげ、ツアー通算3勝している。20代後半から力を発揮してきたやや遅咲きのプレーヤーである。これまで35回メジャー大会に出場し、3回トップ10入りして2019年のシェブロン選手権の6位タイがベストの成績である。
4日間首位を守ってそのまま優勝ということは非常に難しいだろうが、最終日のバックナインで優勝争いをしていてもおかしくない、実力と実績を備えた選手である。
首位と1打差の2位タイに入ったのは、タイのジャラビー ブーンチャント(24歳)、フランスのペリーネ デラコーワ(29歳)、デンマークのエミリー ペダーセン(27歳)の3名である。
ブーンチャントはタイ生まれだがアメリカのデューク大学を卒業し、今年から米LPGAでプレーしている選手だ。これまでトップ10に2度入っているが、まだ未勝利の選手である。あと3日間この位置をキープできるかどうかは疑問である。世界ランキング148位。
デラコーワは、アメリカの下部ツアーで2勝の実績があるが、米LPGA、欧州ツアーでまだ優勝がない。現在世界ランキング97位の選手。
ペダーセンは米LPGAツアーでは優勝がないものの、欧州ツアーでは5勝をあげている選手だ。世界ランキング119位の選手。
世界ランキング1位のアメリカのネリー コーダと2位の韓国ジンヤン コウは出遅れて、1オーバーの60位タイ。
エビアン選手権を優勝したセリーヌ ブーティエは2オーバーの81位タイ。全米女子オープンを制したアリソン コーパズは2アンダーの7位タイの位置にいる。
日本人選手の中で上位にいるのは、穴井詩、勝みなみ、畑岡なさ、櫻井心那の4名で、2アンダーで7位タイにいる。