女子ゴルフのメジャー大会「全英女子オープン」の予選ラウンド2日間のプレーが終了した。初日首位に立ったアメリカのアリー ユーイング(30歳)が、2日目も7バーディー1ボギーの66とスコアを伸ばし、2位の選手に5打差をつけて首位の座をキープした。ユーイングについては昨日のブログに書いているので、ご一読を。
競馬でいう先行逃げ切り型の優勝はなかなか難しく、途中で息切れしたり、後続の選手が迫ってくるそのプレッシャーに押しつぶされたりすることがあるが、先月の男子「全英オープン」のような展開もある。
初日首位に1打差の2位からスタートしたブライアン ハーマンは、2日目で首位に立ち、3日目も首位をキープし、最終日後続の選手に6打差をつけて優勝を決めた。ハーマンは36歳、米ツアー2勝と経験も実績もあるベテラン選手で、メジャータイトルへのプレッシャーに打ち克って崩れることがなかった。
ユーイングも経験と実績がある選手なので、残りの2日間このまま首位をキープし続けるかもしれない。その可能性はかなりありそうだ。
2位には、イギリスのチャーリー ハル(27歳)、アメリカのアンドレア リー(24歳)、そして日本の勝みなみ(25歳)の3人が並んだ。
ハルは、米LPGAで2勝、欧州ツアーで3勝あげている選手で、現在世界ランキング16位の選手である。先月の「全米女子オープン」では最終日に追い上げて2位タイに入っている。これまでメジャー大会でトップ10に8回も入っているので、そろそろメジャータイトルを手にしても不思議はない選手である。
また、「エビアン選手権」で地元の熱い声援をうけて優勝を決めたセリーヌ ブーティエのように、ハルには地元サポーターの応援が期待できる。無視できない要素だろう。
リーは、アマチュア時代活躍し、スタンフォード大学在学中に「全米女子アマ」の決勝で敗れ惜しくも2位となっている。2019年にプロ転向、2020年から米LPGAツアーでプレーし、昨年ツアー初優勝を果たしている。現在世界ランキングは46位。
勝みなみは、昨年末のQスクールを経て今年から米LPGAツアーに挑戦している。これまでトップ10入りはわずか1回で、世界ランキングは72位。まだまだ経験不足の感は否めない。