全英女子オープンの3日目は、「ムービングサタデー」という言葉があるように、リーダーボード上位の選手の順位が大きく変動した。
初日、2日目と首位を走っていたアメリカのアリー ユーイング(30歳)がこの日、3バーディー6ボギーの73とスコアを崩し、首位と2打差の5位に後退した。
首位と5打差の2位からスタートしたイギリスのチャーリー ハル(27歳)は、6バーディー2ボギー68の好スコアでホールアウトして、首位タイに並んだ。
同じく首位に立ったのは、アメリカ人のリリア ブー(25歳)である。この日7バーディー2ボギー、5アンダー67のスコアで順位を4つあげた。ブーは今季最初のメジャー大会「シェブロン選手権」で初のメジャータイトルを手にした選手である。
3位には中国系アメリカ人アンジェラ イム(24歳)と韓国のホージョー キム(28歳)のふたりが並んだ。イムはジュニア時代から頭角をあらわした選手で、2012年の「全米女子オープン」には史上最年少で出場している。これまで欧州ツアーでは1勝の実績があるが、米LPGAツアーではまだ未勝利。今年の「エビアン選手権」ではブーに次いで2位に入っている。過去メジャー大会でのトップ10入りを4回記録している選手だ。
キムは米LPGAで5勝、欧州ツアーで1勝、韓国で14勝、日本ツアーでも1勝をあげているベテラン選手だ。メジャー大会も2014年の「エビアン選手権」で優勝している。
2日目を終えて2位タイにいた勝みなみは、3日目74のスコアで14位に後退した。世界ランキング1位のネリー コーダは初日73のスコアで出遅れたが、2日目70、3日目69のスコアで、首位から5打差の9位タイまで浮上してきた。
最後に今年の「全英女子オープン」の優勝者であるが、当ブログとしてはチャーリー ハルと予想する。地元ファンの熱い声援をうけ、彼女の実績からみても初のメジャータイトル獲得の機は熟したと判断する。