米PGAツアーのプレーオフ第2戦「BMW選手権」は、ノルウェーのビクター ホブランド(25歳)が、最終日コースレコードとなる61でホールアウトし、2位の選手に2打差をつけて優勝し、優勝賞金360万ドルを手にした。この額は今シーズン導入された「格上げ大会」の優勝賞金と同額である。
最終日5位からスタートしたホブランドは、バックナインで7バーディーノーボギーの28(イン35)という爆発的なスコアでホールアウトして、上位を走るスコッティ シェフラーらを次々に追い抜いた。最終ホールでもバーディーをきめ、61であがった瞬間の動画が以下のもの
ホブランドは、アメリカのオクラホマ州立大学の学生のとき(2018年)に「全米アマ」のタイトルをとった逸材で、プロ転向後一年足らずで初優勝を果たしたものの、同時期にプロ転向したコリン モリカワがさっさとメジャー2勝するなか、しばらくアメリカ本土で開催される大きな大会で優勝することができなかった。
しかし、ことしに入り5月のメジャー大会「全米プロ選手権」で最終日優勝争いに加わり2位タイに入ったほか、6月には格上げ大会である「メモリアルトーナメント」で優勝し、初めてトップ選手が集う大会で優勝し、一流プレーヤーとして認められた。陽気で明るい性格で、ファンからも好かれるホブランドは、来年以降のメジャー大会で間違いなく優勝する選手である。
いよいよ、来週はプレーオフ最終戦となる「ツアー選手権」が、「BMW選手権」終了後のフェデックスカップポイント上位30名の選手によっておこなわれる。
「ツアー選手権」は、米ツアーの中で唯一ハンディ制の大会で、フェデックスカップポイント上位の選手はゼロからではなく、アンダースコアからスタートする。ランキング1位のスコッティ シェフラーは10アンダーから、そして今回優勝してランキング2位に躍進したホブランドは8アンダーからスタートする。どんな試合展開になるか楽しみである。