2年に1度、欧州の男子プロとアメリカの男子プロが競う「ライダーカップ」が、9月29日からイタリアのローマで開催される。
12名からなるアメリカチームのうち6名については、ポイントランキングによって自動選出されたことは、22日のブログに記した。
https://worldgolfinformation.com/2023/08/22/
そして、現地時間29日(火)アメリカチームのキャプテン、ザック ジョンソンによって残り6名の選手の名が発表された。
その6名は、ブルックス ケプカ、ジョーダン スピース、ジャスティン トマス、コリン モリカワ、リッキー ファウラー、サム バーンズである。
ケプカはLIVゴルフに移籍した選手だが、ことしの「全米プロ選手権」で優勝してメジャータイトル5つめを手にし、また「マスターズ」でも2位タイとなった実力が評価された。ライダーカップは4回目の出場となる。
スピースは今シーズン優勝していないが、RBCヘリテージでの2位を含めトップ10に7回入っている。現在世界ランキング12位である。
トマスが選ばれたことが一番の話題かもしれない。彼が今シーズン絶不調であることが何度かこのブログでも書いた。
https://worldgolfinformation.com/2023/07/29/
それでも選出された理由は、過去ライダーカップに2度出場して、トータルの対戦成績が6勝2敗1分の実績が評価されたことと、やはり世界ランキング26位、米ツアー通算15勝、メジャー2勝した実力者をチームからはずすという選択肢はなかったのだろう。
モリカワは2年前のライダーカップに初出場して、3勝0敗0分の成績を残していることが最大の評価ポイントである。今シーズンは優勝がなかったが、2位2回を含めトップ25位に10回入っている。現在世界ランキングは19位。
ファウラーは今年大スランプを乗り越えて、7年ぶりに米ツアー「ロケットモーゲジクラシック」で優勝した。また「全米オープン」でも5位タイに入るなど、本来の実力が戻ってきた。過去ライダーカップに4度出場し、対戦成績は3勝7敗5分。
バーンズは今回が初出場となる。2年前に2勝、昨シーズン2勝、今年3月に1勝と確実に実績を積んできた選手だ。シーズン後半はやや尻つぼみになった感があるが、3月の優勝が「WGCマッチプレー」だったことで、マッチプレーに強いという評価を得たようだ。
これでアメリカチームのメンバー12名が全員揃った。アメリカチームは1993年の大会以降敵地で勝っていないので、今回はなんとしても勝たなくてはという思いが強い。もし勝てば30年ぶりの快挙となる。