米PGAツアーは、先週の「ウィンダム選手権」で公式戦の全日程を終え、プレーオフシリーズ3試合が始まる。初戦となる「セントジュード選手権」が、今週テネシー州メンフィスで開催される。
「セントジュード選手権」にはシーズンを通して競うフェデックスカップポイントの上位70名のみが進出することができる。昨年までは上位125位の選手が進むことができたが、LIVゴルフの影響で米PGAツアーは少数の選手に手厚く報いる方向に方針を転換した。
このブログで最近調子を落としていると何度か書いてきたジャスティン トマスは、「ウィンダム選手権」で12位タイの成績をあげたが、ランキング71位の成績で70位以内に留まることができず、プレーオフ進出を逃した。トマスは8年間続けて進出してきたが、その記録が途絶えることになる。
https://worldgolfinformation.com/2023/07/29/
プレーオフの第2戦「BMW選手権」は、その次の週にイリノイ州で開催される。この大会には「セントジュード選手権」後のフェデックスカップポイントの上位50名だけが出場が可能となる。この50名には「BMW選手権」への出場権だけではなく、来シーズンに予定されている9試合の格上げ大会への出場権も与えられるので、選手にとっては非常に大事な試合となる。
松山英樹はポイントランキングが現在57位なので、「セントジュード選手権」で50位以内に入れるだけの成績をおさめなければ、次の「BMW選手権」には進めないので、ちょっと厳しい状況である。
そして、プレーオフの最終戦となる「ツアー選手権」が、8月24日からアトランタ州で開催される。この大会は30名のみで開催されるので、「BMW選手権」後のポイントで上位30位以内に入らなくてはならない。用意されている賞金も多く、この30名には来季以降2年間のツアーカードも併せて与えられる。
昨年の最終戦「ツアー選手権」で優勝し、フェデックスカップチャンピオンとなったのは、ローリーマキロイ。その前の2021年のチャンピオンはパトリックキャントレーだった。さて、今年栄冠を手にするのはいったいどの選手であろうか?