ノルウェーのビクター ホブランド(２５歳)は、米ＰＧＡツアープレーオフ最終戦「ツアー選手権」に優勝し、フェデックスカップチャンピオンに輝いた。ホブランドは先週の「ＢＭＷ選手権」に続いて２週連続優勝を果し、世界ランキングを５位から４位へ順位をひとつあげた。
ホブランドは最終日を２位以下の選手に５打差をつけてスタートし、猛チャージをかけたエグザンダー シャフレに３打差まで詰め寄られる場面もあったが、上がり３ホールを３連続バーディーとし、７バーディーノーボギーの６３のスコアでシャフレを突き放し、優勝を決めた。
ホブランドは昨年１２月タイガーウッズがホストを務める「ヒーローチャレンジ」で優勝した直後にコーチをかえ、トラックマンを効果的に指導に使うことで知られているジョー メイヨーについた。
普通優勝すれば、いままでやってきた練習、訓練が報われた、正しかったんだと肯定的に受けとめ、それを今後も続けていこうとするものだが、ホブランドの場合は違っていたとメイヨーは答えている。ホブランドは優勝できたとしても、トップになるために自分には磨かなくてはならない技量がまだあるとはっきり認識しているようだったと。
まだまだ向上させなければならない技量のひとつが、グリーン周りの小技であってふたりで一緒に取り組んだ。その結果、始めた当初はツアー選手中１０５位の成績だったが、５５位まで上がってきた。
世界ランキング４位となったホブランドの上にいるのは、スコッティ シェフラー、ローリー マキロイ、ジョン ラウムの３名である。いずれもメジャータイトルを手にしている選手である。ホブランドには来シーズン、この３人の順位の上にいくこと、そして初となるメジャータイトルを手にすることを期待したい。