今週DPワールドツアー(旧欧州ツアー)で開催されている「オメガマスターズ」は、今月29日からイタリアのローマで開催される「ライダーカップ」に出場するヨーロッパチームの選手がポイントによって自動選出される最後の試合となる。
アメリカチームのほうは、自動選出の選手6名に加えてザック ジョンソン監督が選んだ6名の選手の名が発表され、出場する12名の選手がすでに決まっている。
相対する欧州チームのメンバーとなる欧州出身の選手については、米PGAツアーを主戦場とする選手とDPワールドツアーでプレーする選手がいるので、ポイントランキングもワールドポイントランキングと欧州ポイントランキングの2つが用意されている。
すでにワールドポイントランキングの上位にいるローリー マキロイとジョン ラウム、そして欧州ポイントランキング上位のビクター ホブランドとテリル ハットンはポイントが高く確定しており、各ランキングの残り1名ずつが「オメガマスターズ」の結果によって決まることになる。
ワールドポイントランキングの3位には、現在トミー フリートウッドがいるが、「オメガマスターズ」の3日目を終えて首位に立つマット フィッツパトリックが7位以上の成績で終えればフィッツパトリックが3位となって自動選出対象となる。フリートウッドはこの試合に出場していない。
出場する選手にとっては、もちろん実力で自動選出されるほうがすっきりしていいにきまっている。監督推薦で選ばれる場合は、勝敗を優先するためペアでプレーするときの選手同士の相性など実力以外の要因も加味されるためだ。
なので、フィッツパトリックとしては「オメガマスターズ」でしっかり優勝を決めて、自動選出選手として堂々とライダーカップに出場したいという気持ちが強いはずだ。
昨日も書いたスウェーデンのラドビグ アバーグは、最終日を首位と2打差の2位タイからスタートする。もし、フィッツパトリックを破ってDPワールドツアー初優勝を決めれば、欧州チームの監督ルークドナルドが監督推薦選手として間違いなく選択するだろう。優勝できなくても、米PGAツアーでこれまで7試合に出場し、4位タイを含めトップ25位以内に4度入っている実力は無視できない。
首位のマット フィッツパトリックの弟アレックスも首位と3打差の5位タイの好位置からスタートする。アレックスの活躍にも注目である。