スウェーデンのラドビグ アバーグ(23歳)が、監督ルーク ドナルドの推薦によってライダーカップのメンバーに選出されたことへの反響が大きい。
アバーグは、大学時代の成績が認められて米PGAツアーカードを与えられた。米PGAツアーが新しく創設した制度で、その1号となった。彼は米ツアーのシーズン終了後、DPワールドツアーに舞台を移してプレーを続け、8月末の「チェコ マスターズ」では4位タイに入り、先週の「オメガ マスターズ」ではツアー初優勝を果たした。
DPワールドツアー初優勝を飾ったとはいえ、アバーグがプロに転向してからわずか77日しか経っていない。また、4大メジャー大会にはまだ1度も出場していない。あまりに経験が不足しているのではないか?ライダーカップのような大きな大会で動じずにプレーできるのか?といった批判がなされている。
ドナルド監督によると、彼は今年米PGAツアーの試合で何度かアバーグと一緒に組で回ったという。「ふつうの選手であれば、ライダーカップの監督とラウンドすると緊張して、実力を十分に出し切れないことが多いが、彼は違った。何事もなかったように、16ホールを終えた時点で9アンダーのスコアだった。」また、彼のプレーを見て、2006年の大会でローリー マキロイが大ブレイクしたときのことを思い出したと述べている。
ドナルド監督は、アバーグの実力と才能を見抜いただけでなく、彼はきっとやってくれそうだという予感めいたものを感じたのだろう。アバーグがライダーカップでどんな活躍を見せてくれるか、とても楽しみである。