カリフォルニア州ナパで開催された米PGAツアーの大会「フォーティネット選手権」では、インド系アメリカ人サヒース ティーガラ(25歳)がツアー初優勝をきめた。
「フォーティネット選手権」はフォールシリーズの初戦であり、フォールシリーズは2024年1月から新たにスタートするシーズンでより優先順位の高いツアーカードを獲得するため選手がプレーする場である。
ティーガラは昨シーズンのフェデックスカップポイントで上位50位以内に入ったので、来季のツアーカードを獲得済みであるだけでなく、予選カットがなく賞金金額が多い「格上げ大会」への出場権もすでに手にしているので、この大会へ出場する必要はあまりなかった。
しかし、ティーガラは年間を通して7回トップテンに入り安定した成績をあげているものの、これまでツアー優勝がなかった。なので、トップ選手があまり出場していないこのフォールシリーズの大会で1勝をめざしたようである。
この「フォーティネット選手権」はティーガラの出身地カリフォルニアで開催され、独特のポアナ芝のグリーンも小さいときからプレーして慣れ親しんでいる。
また、初日から両親、家族、友人がティーガラの組に一緒について回り、大きな声援を送った。首位でスタートした最終日にはその数が35人にまで膨れ、表彰式のあとの記念写真が以下のもので、友人まで入った記念写真はあまりみかけない。
プロに転向したのは、ビクター ホブランド、コリン モリカワらと同じ時期で、先月のシーズン最終戦「ツアー選手権」を勝ったホブランド、メジャー2勝をあげたモリカワらに対しては、当然ライバル心を燃やしていたはずである。
この優勝で世界ランキングを37位から29位にあげたティーガラが、今後ツアー2勝目、3勝目と勝ち星を重ねていくことを期待したい。