今週の米ツアー「ワールドワイドテクノロジー選手権」

今週の米PGAツアーは「ワールドワイド テクノロジー選手権」がメキシコで開催される。

先々週のZOZO選手権で10位以内に入った石川遼(4位タイ)、平田憲聖(6位タイ)、久常涼(6位タイ)には、この大会への出場権が与えられるため、石川と平田は出場予定であるが、久常は出場しない。

久常はツアーメンバーであるDPワールドツアー(旧欧州ツアー)の試合を優先させたようだ。DPワールドツアーでは今週試合が組まれていないが、来週は南アフリカで「ネドバンクゴルフチャレンジ」が開催され、この大会にエントリーしている。

久常は先月「フランスオープン」で優勝したことが大きく寄与し、DPワールドツアーの年間ポイントランキングで14位につけている。もし10位以内に入れば、来年は米PGAツアーのツアーカードを手に入れることができるため、スポットで米PGAツアーの大会に出場するよりも、今はDPワールドツアーの試合に集中したほうが賢明である。

この「ワールドワイドテクノロジー選手権」は、来年1月から始まる新シーズンまでのつなぎとなるフォールシリーズの大会なので、トッププロはほとんど出場しておらず、世界ランキング50位以内の選手はわずか5名が出場しているのみである。

その中で注目は以下の選手である。

ラドビグ アバーグ(24歳)  大学生のときの実績を認められ米ツアーカードを手にした選手だ。9月のDPワールドツアーの「オメガ欧州マスターズ」で優勝し、米ツアーの「サンダーセンファーム選手権」では惜しくもプレーオフで敗れて2位となっている。いつ米PGAツアーで優勝してもおかしくない有望な新人選手である。

アクシェイ バーティア(21歳)  ことし7月の「バラクーダー選手権」でツアー初優勝をあげた長身細身の選手。

ボー ホスラー(28歳)  ZOZOでは2位タイに入った。今季トップ10入りが5回ありツアー初優勝をめざす。

サヒース ティーガラ(25歳)  今季米ツアーで初優勝を果たし、現在世界ランキング29位の選手である。

なお、出場者キャンセル待ちリストの2番目に小平智の名前がある。