今週のDPワールドツアー(旧名欧州ツアー)はシーズン最終戦となる「ツアー選手権」が、中東のアラブ首長国連邦ドバイで開催される。
米PGAツアーの場合、最終戦の前にプレーオフ戦が2試合おこなわれ、選手がふるいにかけられ出場者の数が減り、最終戦は30名のみでおこなわれるが、DPワールドツアーではプレーオフ戦はなく最終戦1試合のみで年間最優秀選手がきまる。この試合には、先週の試合までの年間ポイントランキング上位50名の選手が出場する。
また、米PGAツアーの最終戦では上位の選手にアドバンテージが与えられ、ランキングトップの選手は4日間のプレーを10アンダーから、2位の選手は8アンダーからスタートする試合形式だ。なので、ランキング上位の選手ほど有利で年間王者になりやすい。
しかし、DPワールドツアーの最終戦「ツアー選手権」では、上位の選手にアドバンテージが与えられることはない。いつもの大会のようにおこなわれる。そして、この大会の結果を踏まえ年間ランキング10位以内に入った選手は、来シーズンの米PGAツアーカードを手にすることができる。
この試合には久常涼が出場する。13日付のブログで現在ランキング15位の久常が米ツアーカードを手にすることは非常にむずかしいと書いた。
https://worldgolfinformation.com/2023/11/13/
しかし、当ブログに認識不足の点があったようで、すでに米ツアーカードを手にしている選手は除いた上でのランキング上位10名が該当し、ローリー マキロイ、ジョン ラウム、ビクター ホブランドらすでに米ツアーカードを手にしてプレーしている選手は除外となるため、久常にもこの大会の成績いかんではチャンスは十分にある。
これで、来シーズン米PGAツアーで松山英樹と一緒にプレーする可能性が生まれた選手は久常涼と中島啓太のふたりとなった。ふたりに熱いエールを送りたい。