久常涼 米PGAツアーカード獲得

昨日のブログでは、その可能性は非常に厳しいと書いたが、久常涼が来年1月から始まる米PGAツアーの新シーズンのツアーカードを辛くも手に入れた。

フランスオープンで優勝したときの久常 DPワールドツアーのサイトより

今年のシーズンからDPワールドツアー(旧名 欧州ツアー)の年間ポイントランキングで10位以内に入った選手には、来季の米PGAツアーカードが与えられることになった。そのポイントランキングが最終確定するのが、DPワールドツアー最終戦「ツアー選手権」だ。久常はランキングで最終スポットとなる10位にぎりぎり滑り込んだ。

彼が10位に入ったのには、ひとりの選手の最終日18番での凡プレーのおかげと言っていいだろう。18番ホール(パー5)は、サービスホールとなっており多くの選手にとってバーディーが計算できるホールだ。最終日久常もバーディーをとっている。

ラスマス ホガードというデンマークの選手が、最終ホールにくるまでは10位以内の位置にいた。ホガードはこの大会で優勝したニコライ ホガードとはふたごの兄弟である。ラスマスはこのホールをかもにしており、初日こそボギーを叩いたが、2日目、3日目はイーグルを奪っている。

最終日もイーグルをとりに2打目で2オンを狙ったが、グリーンそばの池に入れてしまい、4オン1パットのパーで終わってしまった。ランキングポイントの差からみて、もしラスマスがこのホールをバーディー、あるいはイーグルとしていたら、ラスマスが10位以内に入って、久常は10位以内の位置からはじき出される計算になる。

久常にとっては、ラスマスのミスによって転がり込んできた幸運であるが、もちろん彼が今シーズンを通して努力してきたことが最後の最後に報われたかたちだ。来シーズン、松山英樹と一緒に米PGAツアーでしっかり活躍してほしい。