そろそろ、今年の米PGAツアー「年間最優秀選手賞(Player of the Year)」が選出される時期が近づいてきた。別名ジャックニクラウス賞とも呼ばれるこの賞は、今年一番活躍した選手に贈られ、米PGAツアーメンバーの相互投票によって決められる。
米PGAツアーの年間ポイントランキングできまるフェデックスカップチャンピオンにはノルウェーのビクター ホブランドがなったが、ことしの年間最優秀選手賞は、あるオンラインサイトによると、事実上スコッティ シェフラー(27歳)とジョン ラウム(29歳)の一騎打ちとなるという。
年間優勝回数は、ラウムが4勝で「マスターズ」優勝を含む。シェフラーは第5のメジャーといわれる「プレーヤーズ選手権」を入れて2勝。この点ではラウムが断然有利である。
しかし、今シーズンシェフラーの安定度は群を抜いている。20試合に出場して予選落ちはゼロで、12位より悪い成績はわずか3回しかない。また、彼の年間平均スコアは68.63で史上7位の成績である。ただし、上位6位の成績はすべてタイガーウッズが記録しているので、タイガーに次ぐ安定度をマークしたことになる。
また、シェフラーが年間を通してボギーかそれより悪いスコアを記録したホールの発生頻度は10.73%で、11%を以下の値を記録したのは、これまたタイガーが2002年に記録した10.29以来だという。
年間最優秀選手を選ぶ場合に、メジャーを含む優勝回数に重きをおくか、タイガー並みの安定度を優先させるか?米PGAツアーメンバーのひとりひとりがどう判断するか、非常に興味深い。