ジョン ラウム 新リーグへの不参加を表明

タイガー ウッズとローリーマキロイが主導して、ゴルフシミュレータを使ってプレーする新リーグが来年スタートすること、そして参加する24名のメンバーについて11月1日のブログで書いた。

メンバーのなかに名を連ねていたジョン ラウムが、アメリカ時間の2日新リーグへの不参加をX(旧ツイッター)上で表明した。来年は米PGAツアー、DPワールドツアーのシーズンがいままでどおりおこなわれ、その上に新リーグの試合でプレーすることは負担が非常に大きくなることを理由にあげている。

しかし、ラウムのコメントをそのまま受け取らずに、ラウムがLIVゴルフへ移籍するからではないかとSNS上では憶測が流れている。

というのは、ラウムはLIVゴルフに移籍したフィルミケルソンと同じアリゾナ州立大学卒で、ミケルソンとのつながりが深い。大学ではミケルソンの弟ティムがコーチとして指導

し、現在ミケルソンとラウムのマネジメント会社は同じ「スポーツファイブ」である。

ミケルソンが先日「近いうちに大物選手がLIVゴルフへ新たに加入する。」とSNSに投稿したことも伏線になっている。

もし新リーグに参加して試合が来年1年間続くと、LIV移籍のタイミングを失(しっ)してしまう。だから新リーグへの参加は見合わせておこうと判断したのではないかという憶測である。

ここからは私の推測になるが、ラウムのLIVへの移籍はないと思う。なぜならLIVゴルフの選手は現在世界ランキングの対象外で、当分の間これは変更されそうにないから。世界ランキングの順位がつかなかったら、メジャー大会で5年に1回勝ち続ける以外、メジャー大会への道が絶たれてしまうから。

もうひとつの理由は、新リーグを主導するひとりがローリー マキロイである点だろう。これまでの数年間、実力でも人気でも発言権においても欧州出身選手を代表してきたマキロイに、おとなしくしっぽを振ってついていくわけにはいかないというラウムのライバル心がありそうだ。

通算勝利数でもメジャー優勝回数においても、いずれマキロイを抜いて欧州選手NO1の地位に立ってやるというラウムの気概がみてとれそうだ。