ジョンラウム LIVゴルフへ移籍?

ここにきて、またジョン ラウム(29歳)がLIVゴルフに移籍するのではないかという噂が再燃してきた。

きっかけは、来年の米PGAツアー第3戦となる「アメリカン エクスプレス」の主催者が、現時点での出場予定選手のリストを発表し、その中に昨年のこの大会を優勝したジョン ラウムの名がないことが判明したからだ。

昨年、ラウムは年明け初戦となる「セントリー」に優勝し、1週間あけて開催されたこの「アメリカンエクスプレス」にも優勝して最高のスタートを切った。その勢いが結果的には4月の「マスターズ」優勝にもつながり、2021年の「全米オープン」に続くメジャータイトル2つ目を手にした。

「アメリカン エクスプレス」は約40日後に始まる試合であり、さらにディフェンディング チャンピオンなのだから、普通に考えればすでにエントリーしているのが当然である。しかし、いまだに出場の意思を示していないのはおかしい。何かある。やっぱりLIVゴルフに移籍するんだという憶測につながっているのだ。

ラウムはLIVゴルフに移ったフィル ミケルソンとは同じアリゾナ州立大学卒ということもあり親しい。またミケルソンの弟から大学時代にコーチとして指導を受けている。そしてLIVゴルフにいるスペイン人のセルジオ ガルシアとも同郷つながりで親交が深い。

ラウムはこれまで、LIVゴルフの大会が72ホールではなく54ホールでおこなわれることを批判してきた。また、LIVゴルフの大会には世界ランキングポイントが付与されないので、世界ランキングの順位はメジャー大会に出場し好成績をおさめない限り、上がることはない。

ただ、ことしのメジャー大会「全米プロ選手権」ではLIVに移籍したブルックス ケプカ(33歳)がLIV選手として初めて優勝した。ケプカは4月の「マスターズ」でも2位タイに入り、この2試合の成績だけで現在世界ランキング17位の位置をキープしている。

ラウムは今年の「マスターズ」で勝っているので、2028年までのすべてのメジャー大会へ出場資格がある。ケプカはLIVゴルフに加わってプレーしていても、メジャー大会で優勝することができるということを証明してくれた。

ラウムには移籍契約金として6億ドル(900億円、1ドル150円換算)という超破格の金額が提示されていると噂されている。今度ばかりは、ラウムの移籍が起こるかもしれない。