R&A, USGAがボール飛距離規制について正式発表

12月3日のブログで、今週R&AとUSGAからボールの飛距離規制について発表あると書いていたが、世界中のゴルフルールを管轄する両団体は6日、正式に発表した。

その内容は、「今後ボールが飛ぶ距離を抑えていく。この飛距離規制はプロ選手やトップアマチュアが出場する競技会では2028年1月から、一般のゴルファーが使用するボールについては2030年1月から発効する。」

この規制によって、おおざっぱに言うと米PGAツアー、DPワールドツアーでプレーする選手の場合で9~11ヤード飛距離を失い、米LPGA、LET(欧州女子ツアー)の選手は5~7ヤード、一般ゴルファーは5ヤード以下だという。

最初はプロ選手とトップアマが出場する大会にのみ、ローカルルールのかたちで導入を予定していた。しかし、ゴルフを趣味で楽しむ人を含め、すべてのゴルフ競技に飛距離規制を適用するように変更した理由については、以下のように説明している。

「ことし3月に発表して以降、関係者から意見を受け付けていた。多くの意見が寄せられたが、その中で“プレーに関してルールはひとつ、使用するクラブ、ボールについてもルールはひとつ”とルールに関してはすべてのレベルで統一していることが重要ではないのかという声が多かったためだ。」

プロアマを問わずすべてのゴルファー、ゴルフ競技が対象となったため、実施時期についてこれまでは2026年1月だったが、2028年1月からに2年間延期された。

このルール変更は間違いなく2028年から開催される「全英オープン」、「全米オープン」適用される。なぜなら、この2つのメジャー大会はR&AとUSGAが主催する大会だから。

そこで今後注目されるのが、米PGAツアーの対応である。米PGAツアーは過日自分たちが主催する大会では、飛距離規制を適用しないと正式に発表しているからだ。

米PGAツアーの今後の動きを見守りたい。