スペインのジョン ラウム(29歳)はアメリカ時間の7日、選ばれた記者のみが参加したインターネット会見で正式にLIV移籍を発表した。その1時間後にはLIVゴルフ側からも発表があった。
契約金の金額の大きさもさることながら、待遇のほうも特別扱いである。これまでLIVゴルフは4人で1チームを形成し、12チームでチーム戦を戦っていたが、新たに1チーム
加えて13チームとして、新チームのキャプテンにラウムがなることになった。
ラウムのチームの残り3名が誰になるのか未定だというが、ラウムが個人戦とともに団体戦でも活躍できるようにするためには、相当な実力者をチームに加入させると思われるので、米PGAツアーでプレーする有力な選手がさらに3名LIVゴルフへ移りそうだ。
あとの3名はいったい誰になるのか?選手を引き抜かれる米PGAツアー側としては気が気ではない状態に違いない。現在世界ランキング5位のパトリック キャントレー(31歳)の移籍は考えられそうだ。チャントレーはこれまで、今後のことはどうなるかわからないとLIVゴルフへの移籍に含みをもたせる発言をかつてしたことがあるからだ。
激しく批判し、敵対していたLIVゴルフとことし6月に突然手を組んで、共同で新しいツアーを2025年から立ち上げると発表した米PGAツアーに対しては、ツアーメンバーのなかに大きな不信感が生まれている。風当りを恐れて米PGAツアーを批判することをずっと抑えていた有力選手が、突然行動に訴えることも予想されそうだ。