OWGR(世界ゴルフランキング機構)は21日、世界ゴルフランキングについて2つの変更点を発表した。
1つめの変更は、来シーズンから米PGAツアーがエリート選手だけを集めて、予選カットをおこなわない大会を数試合スタートさせることに対応したものだ。80名以下の選手しか出場しない大会においては、上位に入った選手のポイントはこれまでより多く与えられるが、成績が下から15%までの選手にはポイントが与えらないことになった。仮に出場選手80名の大会であれば、成績の悪い最下位から12名の選手には賞金は用意されているが、世界ランキング算出のためのポイントは与えられないことになる。
もう1点は、ある一定期間内に複数回優勝した場合は、2つめの優勝の際にランキングポイントがボーナス加算されるというものだ。52週(1年間)の間に2勝目を挙げた選手には、ランキングポイントが6割増しとなり、3勝以上あげた場合は7割増しとなる。
ゴルフという競技は本当に優勝することが難しい。米PGAツアーともなると世界最高のレベルで競う上に、出場選手が150名あまりいて、本当に競争が激しい。1勝をあげることが至難であるなか、短期間に2勝目、3勝目をあげる。このことをもっとランキングポイント上評価していこうという考えだ。
言うまでもなく、世界ランキングというのは非常に重要で、かつわかりやすい評価基準だ。世界ランキングで50位以内にいることは、その選手が世界のトップゴルファーと呼ばれる条件のひとつであり、50位以内にいれば4つのメジャー大会へ出場できる資格が生まれる。
この変更は2024年1月1日より実施される。