今日はクリスマスイブ。米PGAツアーの秋季トーナメントは終了し、来年は年明け早々の1月4日から新シーズンがスタートする。これまで秋に始まって、翌年の8月末に終了していたシーズンは、来年は1月からスタートし8月末に終わることになる。
DPワールドツアー(旧名欧州ツアー)は現在クリスマス休暇に入り、1月11日から中東ドバイで開催される試合から再開する。
今週(12/21-24)世界ランキングの対象となる試合はインドで1試合開催されているが、世界ランキング206位から4120位までの選手が出場し、優勝者に与えられるポイントがわずかに1.13なので、世界ランキング上位の選手に影響を与える可能性はゼロ。2023年末の世界ランキングトップ10の順位は確定したことになる。その順位は以下となる。
1位 スコッティー シェフラー
2位 ローリー マキロイ
3位 ジョン ラウム
4位 ビクター ホブランド
5位 パトリック キャントレー
6位 エグザンダー シャフレ
7位 マックス ホーマ
8位 マット フィッツパトリック
9位 ブライアン ハーマン
10位 ウィンダム クラーク
1位のシェフラーは「プレーヤーズ選手権」を含む2勝を挙げたが、メジャー大会では「全米プロ選手権」で2位タイに入ったものの、昨年の「マスターズ」に次ぐメジャータイトルには手が届かなかった。
2位のマキロイも「スコットランドオープン」など2勝したが、2014年の「全米プロ選手権」でメジャータイトル4つめを獲得してから9年あまりもメジャー優勝から遠ざかっている。LIVゴルフがスタートしてからずっとLIVゴルフを非難する急先鋒の役割を果たしてきたが、6月に米PGAツアーとLIVゴルフ側が一緒になって新しいツアーを創っていくと突然発表したときは肩透かしをくらった。また、タイガーと一緒に主導しインドアゴルフのチーム戦を来年1月からスタートする予定だったが、建設中の建物が壊れスタートが1年延期されることになった。
3位のラウムは、今月になってLIVゴルフへの移籍を発表した。フィルミケルソンや同郷のセルジオカルシアらと親しく、かねてからうわさされていた。まだ29歳と若く、これからまだまだメジャータイトルが狙えるラウムの移籍はLIVゴルフと米PGAツアーの今後の力関係を大きく左右するものとなろう。
4位のホブランド(26歳)は3勝をあげた。プレーオフシリーズの最後の2試合を連続優勝して、フェデックスカップチャンピオンにも輝いた。昨年までのツアー優勝は、すべてトップ選手が出場していない試合でのものだったが、今年の3勝はトッププロと競ったなかで勝利を勝ち取り、メジャー大会においても優勝争いを演じた。来年のメジャー大会では、間違いなく優勝にもっとも近い選手のひとりに数えられる。
5位のキャントレーは優勝こそなかったが、トップテンに8回入って安定した成績をあげた。9月の「ライダーカップ」では、出場する選手には報酬が支払われるべきだと発言し注目を浴びた。ライダーカップはお金のためではなく、名誉のために国(地域)を代表して戦うというこれまでの選手の取り組みに対して一石を投じたかたちだ。今後の動きが注目される。
来年の年末にも同様のレポートをしようと思っているが、このトップ5の選手がどうなっているか想像するだけでもわくわくしてくる。