マキロイとメジャー大会

米PGAツアーではシーズン開幕第2戦「ソニーオープン」がスタートしたが、DPワールドツアー(旧名 欧州ツアー)は、昨年11月末よりスタートした新シーズンがクリスマス休暇を終えて今週より再開し、中東のドバイで「ドバイ招待」が始まった。

この大会はプロ60人とアマチュア60人が出場するという変則的なフォーマットでおこなわれているため、川村昌弘、星野陸也らは出場していない。

初日9バーディー、ノーボギー、62(パー71)のスコアで首位に立ったのは、世界ランキング2位のローリー マキロイ(34歳)だ。首位と4打差の4位タイには、同15位のトミー フリートウッド(32歳)が入っている。

マキロイはラウンド後報道陣の取材に、「こんなスコアが出て、首位に立つことはちょっと予想していなかった。こちらに来て練習ラウンドをおこなっていても、ここまでの感触はなかったから。できれば残りのラウンドもこの調子で回りたい。」と答えている。

マキロイは米PGAツアーで毎年順調に勝ち星を重ね、現在24勝をあげているが、2014年の「全米プロ選手権」で優勝し、メジャータイトル4つめを手にしたのち、9年以上もメジャー優勝がない。

なので、ここ数年間ずっと新しい年に向けて立てる目標はメジャー優勝だった。インタビューの中で、「ことしは最初の目標であるマスターズまでに8~9試合に出て、試合勘を磨いていきたい。これまでは5試合か6試合しか出場していなかったから。」と話している。

もし、マキロイが4月に開催される「マスターズ」で優勝したら、それはメジャー5勝目となるだけではなく、すべてのメジャー大会で優勝するという「キャリアグランドスラム」を達成することになる。

これまでキャリアグランドスラムを達成しているのはわずか5名の選手で、ベン ホーガン、ジーン サラゼン、ゲーリー プレーヤー、ジャック ニクラウス、タイガー ウッズというレジェンド達である。