今週の米PGAツアーは、アリゾナ州で「フェニックス オープン」が開催される。会場となるTPCスコッツデイルの16番ホール(パー3)は、ホール全体を観客席がとり囲み、異様な雰囲気に包まれる名物ホールである。
このホールでは2016年の大会期間中に、ロボットがホールインワンを達成したことがあり、観客をおおいに沸かせた。
グリーン上の落とす場所を決め、それから逆算してクラブのヘッドスピード、打ち出し角度、スピン量を計算し、風向きと強さを考慮して機械に打たせる。すべてがぴったりと合った結果であろうが、観客の集まったなかで達成したことは本当にすごい。この大会が毎年やってくるたびにこのビデオのことを思い出してしまう。
8日(木)から始まる大会の組み合わせが発表となった。2016年と17年にこの大会で2年連続優勝をしている松山英樹は、昨年のこの大会で優勝し2年連続優勝を狙うスコッティー シェフラーと、先週の「ペブルビーチプロアマ」で優勝したウィンダム クラークの2人と回る。シェフラーは世界ランキング1位。クラークは6位の選手だ。
松山は相手が強いとそのぶん力を発揮することが多い選手なので、これまで2度優勝している得意なコースで、ふたりのトップ選手に食い下がっていってほしい。松山は昨年のこの大会に出場したときには世界ランキングは20位だった。しかし、その後はトップ10入りがわずかに2回だけで、ランキングを徐々に落として今週は54位である。巻き返しを期待したい。
今シーズンから米PGAツアーカードを得た久常涼はこの大会に出場していない。キャンセル待ちリストに名を連ねていたが、順番がまわってこなかった。