40代以上の世代のゴルフファンならば、米PGAツアーで活躍し、タイガー全盛の時代を終わらせるのではないかと一時期騒がれた韓国系アメリカ人アンソニーキム(Anthony Kim)という選手を記憶されているかもしれない。
GolfDigestのサイトより
オクラホマ大学に3年在籍したのち2006年にプロ転向し、2008年に米ツアーで2勝をあげ、2010年には3勝目をあげた。25歳までに3勝した選手は当時、タイガー ウッズ、フィル ミケルソン、セルジオ ガルシア、アダム スコットの4名しかいなかった。この年の「マスターズ」ではメジャー大会での自己ベスト記録となる3位となった。
将来を大いに期待されたが、体じゅう多くの怪我に悩まされ2012年には左足のアキレス腱手術をうけ、米PGAツアーより離脱した。しかし、その後はツアーに復帰することなく、もうツアーでプレーすることはないと発表された。詳しいことははっきりしないが、自分の体にかけていたスポーツ保険から高額の保険金支払いをうけたが、契約の際の条件によってもう米PGAツアーではプレーできなくなってしまったようだ。
そのキムが今週おこなわれるLIVゴルフの大会に出場するというニュースが報道されている。大会はサウジアラビアのジェッダで今週開催されるが、キムは13あるチームには所属せず、個人として出場し、個人戦のみを戦う。これは今シーズンよりLIVゴルフが採用した「ワイルドカード」制度で、初めての適用となる。
キムはすでに38歳、2012年の手術より競技から遠ざかってすでに12年。いったいどんなプレーを見せてくれるか注目である。