馬場咲希 サントリーと契約

2022年に「全米女子アマ」のタイトルをとった馬場咲希(18歳)がサントリーと所属契約を結んだというニュースが報道されている。「全米女子アマ」のタイトルを日本人選手が獲得したのは、服部道子以来37年ぶりの快挙だった。

馬場は昨年日本女子ツアーのプロテストにも2位タイで合格しているが、超大型スポンサーのサポートを受け、アメリカLPGAの下部ツアーからスタートするという。

また、報道によるとこれまでずっと身の回りの世話からキャディーまですべてをおこなってきたお父さんはアメリカには一緒に行かないという。おとうさんが「子離れ」をされるということだ。

いままで手塩にかけて育ててきた娘を、自分の手からはなすということはなかなか難しいことのようだが、よく決断されたと思う。

子供がアメリカツアーに挑戦するとき、お父さんがついて行って、これまで通りのやり方をとおしてプレーして結果が出なかった選手は大勢いる。お父さんとしては二人三脚でずっとやってきたのだから、アメリカでも自分の手でこどもに栄冠をつかませてやりたいと願う気持ちがわからないわけではない。しかし、プロでもないお父さんが考えるその先にはけっして栄冠はない。第3者であるしっかりとしたコーチに指導をまかせるべきであろう。

現在米PGAツアーで活躍するローリーマキロイのお父さんは、マキロイがアマチュアのころ、4つの仕事をかけ持ちしてマキロイのレッスン料、遠征費用などをまかなった。こどもに一流の選手になってもらいたいと願うなら、「親は金は出すけど、口は出さない」という姿勢を貫くことが大切であるように思う。