今週の米PGAツアー「アーノルドパーマー招待」が現地時間の7日(木)より始まる。この大会はことしから格上げ大会(シグニチャーイベント)となったため、出場選手を絞り賞金総額を増額しておこなわれるが、予選カットはある。
出場選手は69名で、すでに組み合わせが発表されている。この大会では2名1組でまわるので、ひとりの選手は同伴競技者なしで回らなければならない。そのひとりに決まったのが、ニック ダンラップ(20歳)である。
ニックダンラップは1月におこなわれた「アメリカンエキスプレス」で、アマチュア選手として米PGAツアーでは33年ぶりに優勝をきめた超逸材で、優勝後すぐにプロ転向をして米ツアーメンバーとなった。
初日、2日目ともひとりでのラウンドとなるが、彼のスコアカードにサインをする人(マーカー)が必要で、キャンセル待ちリストの1番上に名前がのっていたアンドリュー ノバックという選手がつとめることになった。ノバックには日当程度のお金は支払われるが、賞金を受け取る資格はない。
米PGAツアーでは、予選ラウンドをひとりでまわるということはめずらしいことではないが、同伴競技者のあいだでの競争意識、対抗心というものがないので、自分のもっている一番いいものは発揮しづらいかもしれない。
相手がバーディーを奪えば自分もと考え、フェアウェーから先に打った選手がピンにからめれば、それより近くにつけてやるという競争心がいいスコアにつながる。
ダンラップ選手には、予選通過というプロとして最低限の仕事だけは成し遂げてほしいと願う。