米PGAツアーは、アメリカの大学に所属する選手の成績をポイントランキング化した「PGAツアーUランキング」で1位となった選手に、米ツアーカード与える制度を昨シーズンからスタートさせた。
その制度で最初にツアーカードを手にしたのは、テキサス工科大学でプレーしていたスウェーデンのラドビグ アバーグ(24歳)である。アバーグは初めてのシーズンにもかかわらず、昨年9月にDPワールドツアーの「ヨーロッパマスターズ」でプロ初優勝を果たし、11月には米PGAツアー「RSMクラシック」でも栄冠を手にした。
アバーグは今シーズンも好調さをキープし、これまで6試合に出場し「ペブルビーチプロアマ」の2位を含めてトップ10入りが2回、現在世界ランキングは自己ベストの10位までのぼりつめた。
今季の米PGAツアーカードの獲得をめざし、スタンフォード大のマイケル ソビョーンセン(Michael Thorbjornsen)選手とジョージア工科大学のクリスト ランプレット(Christo Lamprecht)が、ポイントランキング対象となる最終試合を残しデッドヒートを繰りひろげている。
勝った選手には米PGAツアーカードが与えられる。2位となった選手には下部ツアーであるコーンフェリーツアーのカードが与えられる。そこで1年プレーして上位の成績を残せば、米PGAツアーに昇格することができるが、1年余計にかかってしまうので両者ともなんとしても勝ちたいところだ。
大学を卒業して1年目にすぐ米PGAツアーで優勝したアバーグは、この新制度を最大限に生かし、すでに「トップ選手」と言っていい位置までかけあがった。ソビョーンセンとランプレットのどちらかにツアーカードを手にするが、ふたりの選手の今後の活躍に注目である。
マイケル ソビョーンセン(Golfweekのサイトより)
クリスト ランプレットの長身を生かした豪快なスイングが以下の動画