米PGAツアー「バルスパー選手権(3/21-24)」はピーターマルナティ(36歳)が優勝し、2015年に1勝して以来8年4か月ぶりにツアー2勝目をあげた。
マルナティは今シーズンをフェデックスカップランキング150位でスタートし、世界ランキングでみても先週は184位の選手なので、最終日を首位タイからスタートしたもののスコアを伸ばしきれないのではないかと当ブログではみていた。
しかし、バックナインに入ってからはキャメロンヤングと首位争いを演じた。しかし、16番(パー4)では2打目をグリーン左のラフに打ち込んだ。寄せてパーを取るにはライがよくない場所だったが、スプリンクラーヘッドがスタンスにかかるため、競技員を呼んだうえで救済をうけ、グリーン周りの刈り込んだファーストカットの位置から3打め打つことができた。それをパターで寄せてパーでしのいだ。ルールを最大限に生かした対応だった。
その次の17番(バー3、198ヤード)ではティーショットをピンから6フィートの位置にのせ、バーディーパットもしっかり決めヤングに一打リードした。結果的には16番での救済の受け方と17番のバーディーが勝敗を決したかたちになった。
ヤングは最終18番ホール(パー4)で、ティーショットを大きく左にはずし、2打目でグリーンにはなんとかのせたものの、ピンまで42フィートも残ってしまった。第3打のパットを寄せきれずにボギーとして、マルナティに2打差をつけられ2位タイに終わってしまった。
ヤングは初優勝がかかった最終18番ホールのティーショットを、優勝のプレッシャーからか左のラフに打ち込んでしまった。スイングの乱れによる悪影響が大きく出るのが飛距離が一番出るドライバーで、ヤングはこの一打が致命傷となり初優勝は持ち越しとなってしまった。以下の動画はこの大会でホールインワンを記録したヤングのショット。