スコッティーシェフラー 「アーノルドパーマー招待」制す

米PGAツアーの格上げ大会(シグニチャーイベント)「アーノルドパーマー招待」は、最終日首位タイの位置からスタートしたスコッティー シェフラー(27歳)が、この日のベストスコアとなる6アンダー、66でラウンドし、2位のウィンダムクラークに5打差をつけ圧勝した。

昨日のブログでおこなった優勝者予想はきれいにはずしてしまった。3日目を終わって上位にいた選手のなかで、2位に終わったクラークこそ2アンダーのプレーをみせたが、シェーンロウリー、ラッセルヘンリー、ウィルザラトリスの3人はパープレーの72でスコアを伸ばせず、シェフラーにプレッシャーをかけることができなかった。連続優勝がかかった松山は4オーバーのスコアで12位タイに沈んだ。

コースコンディションが非常に厳しいなかでシェフラーが優勝をきめた要因は2つあり、ひとつは2年前のこの大会で勝っていてコースとの相性がよかったこと。そしてもうひとつは今週新しいマレットタイプのパターをつかったことである。これまでパットが不調で昨年3月の「プレーヤーズ選手権」以来勝ち星がなく、苦肉の策としてパターをかえてみた。

今シーズン平均のストロークゲイン:パットは、ツアー選手中144位とまったくひどい成績だが、今週に限って出場選手(59名)中でみると、初日55位、2日目28位、3日目10位、最終日1位としり上がりに調子あげ、マレットパター効果がてきめん表れている。

なので、シェフラーの今回の勝利は彼のパター不振の根本的解決にはつながらないとみる。今週はパターヘッドの形をかえて、グリーン上でボールに対して構えたときの感覚が新鮮で、それがたまたま最大の効果を生んだ。

もし、このマレットパターを使って近いうちに次の1勝をあげることができれば本物かもしれないが、やっぱり効果が続かずに元のパターに戻すかもしれない。当ブログでは、2022年にシェフラーが「マスターズ」優勝した翌日のブログで以下のように書いた。

https://worldgolfinformation.com/2022/04/11/

パターの不振からずるずると調子を落とし、心の負担が大きくならなければいいが、、、この優勝によって、世界ランキング1位のポジションをさらに強固にしたシェフラーに対して、当ブログはなんと不遜なコメントをするのであろうか。唖然。